【店頭販促】「節分」「恵方巻」 今、売場で押さえるべきポイント


節分と言えば「恵方巻」という認識が浸透している昨今。2023年の節分は2月3日の土曜日となっており、休日であることから市販品だけでなく、自宅で好みの「恵方巻」を手作りする消費者も多くなるかもしれません。今回はここ最近の節分事情も踏まえて、店頭販促のポイントをご紹介します。

昨今の恵方巻の傾向

年々市場規模が拡大し、現在300億円以上となっている恵方巻市場ですが、昨今の物価の高騰を受け、ここ数年の恵方巻の傾向としては豪華な食材を使用した「高級路線」の恵方巻と、記念日にはちょっとだけ良いモノを食べたいと考える「節約志向」を背景としたハーフサイズ・ミニサイズの恵方巻に二極化しているようです。
また、恵方巻の購入方法に関しては、恵方巻を購入する消費者の中で、予約購入する消費者も徐々に増えてきていますが、やはりまだまだ当日購入する消費者の割合が多い状況です。購入する経路については「スーパーマーケット」が圧倒的に多く、次いで「コンビニ」「百貨店」と続きます。

売場づくりのポイント

ここでは「恵方巻」及び「節分」関連商材を効率的に販売するための売場づくりのポイントをご紹介します。

分かりやすく目立つツールでまずはしっかり訴求

各社「節分」「恵方巻」にチカラを入れている中で、自分の店舗で購入していただくためには、基本的なことですが視認性の高いツールでしっかり訴求し、まずは消費者に興味を持っていただくことが大切です。ポスターなどでアピールすることは当然ですが、アイキャッチ性の高い恵方巻のビッグダミーを活用したり、対象の売場がはっきりわかる腰幕を活用すると、年代問わず効果的に訴求ができるのでおすすめです。

手作り派もフォローできる売場に

冒頭でも述べた通り、今年の節分は土曜日となるため、家族で手作りの恵方巻を楽しむ消費者も少なくないでしょう。そのため、恵方巻のネタ(具)となる鮮魚・精肉・青果、いわゆる生鮮3品のコーナーでも「手作り恵方巻」をアピールした売場づくりをすることで、お店全体で効果的に関連商材の売上UPが見込めます。その際、「お酢や醤油などの調味料」や、「手巻きのり」などをクロス展開したり、売場の食材を使用したレシピなどを一緒に展開すると、イメージもしやすくなるため、「ついで買い」を促進できる点でおすすめです。

恵方巻の課題である廃棄ロスのための工夫を

「恵方巻」販売で例年問題となるのが、売れ残りによる廃棄(食品ロス)です。その対策として各社がチカラを入れているのが『予約販売』になりますが、まだまだ利用者は一部です。予約購入者を増やしていくためには、しっかりと事前告知をしていくことが大前提ですが、その他の部分でも各社工夫をしています。あるデータでは予約購入をする理由として、「食品ロスに貢献できるから」という理由も一部あるものの、最多の意見は「予約をしないと手に入らないから」であり、次点は「予約による割引・特典が受けられるから」となっています。つまり、「限定感」「予約特典」を設けしっかりアピールすることが、予約購入者を増やすことに繋がるとも言えるでしょう。
また、節分当日に向けて、「お試し」で購入できるミニサイズの恵方巻を事前に販売しているお店も増えています。消費者にとっては興味のある恵方巻をトライアルでき、予約購入や当日購入の参考にできるメリットがあります。対してお店側にとっては、お試し期間の販売状況を踏まえて、当日販売用の恵方巻の仕入れ数の参考にできるメリットがあるため、例年売れ残りに大きな問題を抱えているお店は試してみてもいいかもしれません。ただし、お試し期間で購入した恵方巻と、当日は別の恵方巻を食べたいと考える消費者もいるため、一概に効果のある施策とは言えないことは留意すべきところです。

おすすめの店頭ツール・ノベルティ

恵方巻を販売するのに毎年話題になるのが恵方の方角です。恵方巻を食べる際に、方角を意識する人しない人それぞれですが、お子さまがいる家庭では、「恵方ってなに?」「東北東ってどっち?」などの会話も交わされるでしょう。そういった会話が店内で交わされることが、恵方巻や関連商材への興味喚起に結びつくことになるため、方角を教えてくれる「フロアステッカー」や、バラマキノベルティとして使用できる「方位磁石」がおすすめです。また、節分の売場演出やノベルティとして使える「鬼のお面」も汎用性の高いツールです。

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