ブラックフライデーは「年末商戦のスタート地点」

 

どんどん長期化する「ブラックフライデーセール期間」

ブラックフライデーは本来、アメリカ発の1日限りの大型セール(※今年は11月28日金曜日)ですが、日本では年々前倒し・長期化し、大型販促イベントとして定着しています。

 

【昨年のブラックフライデー実施期間(実店舗・2024年)】※各社公式LPより引用

 

1週間〜半月に及ぶ開催もあり、今やブラックフライデーは単発セールではなく「年末商戦のスタート地点」。
「お得にまとめ買いしたい」ニーズが高まる今こそ、価格訴求だけで終わらせず、次の購買行動へつなげる導線設計が求められます。

 

成果につながる3つの売り場ポイント

1|装飾で「非日常の入口」をつくる

下の2枚の写真は、ブラックフライデー装飾のOK例とNG例です。

 

(OK例)黒と黄色で統一し、ポスター、床シールまで一貫してブラックフライデー仕様。

 

 

(NG例)ブラックフライデー装飾の中にすでに終わったハロウィン装飾が混在している売り場

 

NG例も悪くない、むしろお店は色とりどりな方がいいんじゃない?

こんな声が聞こえてきそうですが、売り場づくりで意外と見落とされがちなのが「テーマの統一感」です。
ハロウィンとブラックフライデーが混ざると、イベント時期やセール内容の印象がぼやけます。反対に、黒と黄色で統一すれば「いまはブラックフライデー中だ」と一目で伝わります。

統一感のある装飾は、単に見た目を整えるだけでなく、お客様が「今が買い時だ」と判断するスピードを早め、購買行動を後押しします。商品や値引き率が同じでも、情報の伝わり方によって売上に差が出るのはこのためです。

 

 

\ 統一感のある売り場づくりに! /

2|体験×特典イベントで継続来店を狙う

セールで来店してもらうだけで終わらせず、その後の購買行動へつなげることが重要です。体験型イベントと特典を組み合わせると、再来店・回遊・アプリダウンロードなどの効果を狙えます。

 

① お楽しみ袋企画

施策内容
ブラックフライデー期間限定で袋詰め商品を販売し、クーポンやアプリくじを同封

メリット
① 再来店やアプリDL・利用の導線になる
② 客単価・購買点数の底上げ

 

 

②願い事ウォール

施策内容
ブラックフライデーに向けて、壁面や台紙を“真っ黒”にしていく参加型企画。来店客がシールに願い事を書いて貼り、期間中に少しずつ黒く染まっていく様子を演出。

メリット
① お客様が自由に参加できるため、体験の楽しさを提供できる
② ファミリー層の参加も見込め、売場全体のにぎわいを創出

 

③隠れキャラクターを探せ!

施策内容
ブラックフライデー仕様の“黒っぽい衣装”に着せ替えたお店や企業キャラクターのぬいぐるみやポスターを店内各所に配置。お客様に店内を回遊しながら探してもらうウォークラリー形式の企画。

メリット
① 回遊しながら楽しめるため滞在時間が延び、売り場全体への接触機会が増える
② お子様連れやファン層の参加率が高く、自然な購買行動を促す
③ お店のキャラクターの認知度や愛着を高め、長期的なファンづくりにつなげる

 

 

3|予約促進で「年末まとめ買い」への導線をつくる

ブラックフライデーは「お得」をきっかけに、年末商戦へつなげるための起点です。
特にケーキやオードブルなどの年末予約は、12月中旬までがピーク。
ブラックフライデー期間から予約への導線を設計し、“年末の予定消費”を先取りして確保することが勝負となります。

\ パンフレット周りや予約コーナーを充実させましょう /

まとめ|ブラックフライデーは「年末商戦の入口」

ブラックフライデーを単発のセールで終わらせず、その先まで見据えた売り場づくりが成果の鍵です。装飾・体験・予約、この三本柱を組み合わせて、年末商戦の成功につなげましょう。

トップへ戻る