「目立つ」売場づくり!今こそ活用したい販促ツール ‟食品サンプル”

コロナ禍が続く中、非接触の意識が高まったことから来店客の店内滞在時間は減少しています。そのような現状で食品売場において、視認性が高く来店者の興味を引きやすい販促ツールとして「食品サンプル」を活用する小売企業が増えてきています。今回は改めて「食品サンプル」の特徴やメリット、及び具体的な活用方法を解説します。

小売店における現状の課題

コロナウイルスの感染拡大以降、来店客の買い物動向は変化し、また、お店側の対応・オペレーションにも変化が求められました。それらの変化により従来の販売スタイルでは解決が難しい、売場における新たな課題が出てきています。

消費者(来店客)動向の変化

冒頭で述べた通りコロナウイルス感染拡大以降、「感染対策」の観点から消費者の店内滞在時間は減少しています。それにより、従来のお店で商品を見てその場で購入する品を決めるスタイルから、予め購入する商品を決めて来店する所謂「計画購買」の傾向が高くなっています。これは購入計画にない商品の売場は素通りになりがちになり、売場に立ち止まって検討してもらえる機会が減失していることを意味します。つまり、単純に商品を陳列しているだけの売場では、客単価UPに繋がる「非計画購買」を促せないという課題が出てくるのです。

店舗・売場の現状

消費者の買い物動向と同様に、お店側でも対応は変化しています。感染防止の為の非接触・除菌ツールの導入はもちろんのこと、抽選会などのイベント企画も自粛傾向にあります。また売場で特に顕著なのが、マネキンや調理ブースを活用した『試食販売』や『調理販売』の自粛です。これらの施策は「ライブ感・盛況感」により来店客の興味を喚起し、「体験」させることで検討機会を与えるため、非計画購買に非常に有効とされています。その為、これらにかわる施策・売場づくりのツールが必要となってきます。

 

今、食品売場で注力すべき3つのポイント

前述の課題を踏まえ、今、売場でチカラを入れるべきポイントとその理由を解説します。

 ①目立たせる!

非計画購買を促すためには、まず売場に立ち止まって検討してもらう必要があります。しかし早く買い物を済ませたい来店客にとって、購入予定の商品が無い売場の前は素通りされてしまいます。その為、まずは来店客の興味を引き、売場に立ち止まらせる仕掛けが必要です。「なにあれ?」「かわいい」「美味しそう」「いつもと違う」など、来店客の目を引き付ける要素を取り入れましょう。

 

 ②パッと見での分かりやすさ

滞在時間減少に加え、非接触の考えから売場で商品を手に取り、詳しい商品情報をその場で確認し検討する行為を控える来店客も多くなっています。そのため、普段使わない調理方法が特殊な季節食材や、使い方のイメージがしづらい商品、内容量が分かりにくい商品などの情報を、より分かりやすく、伝わりやすい工夫が必要になってきます。

③献立のヒントとなる情報

自宅で食事を作る機会が増えている中、来店客にとって「食事づくり」に関する悩みも多くなっています。マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが実施した調査によると、新型コロナウイルス影響下で軽減したい家事・生活行動の質問に対し、「食事をつくる」「献立を考える」が上位に入っています。その為、日々の献立のヒントや献立のマンネリ化を解消するような情報を提供することで、来店客に受け入れられる売場に近づけることができると言えます。

※引用元:㈱クロス・マーケティング「新型コロナウイルス生活影響度調査-家庭生活編-」

販促ツールとしての食品サンプルのメリット・効果

ここでは、課題解決のための売場ツールとしておすすめする「食品サンプル」のメリット・特徴を解説します。

「リアル感」「シズル感 」の 演出 で アイキャッチ効果大

食品サンプルの最大の特徴は、高いアイキャッチ効果にあります。静止画・動画では表現できない「リアル感」「シズル感」を演出することで、来店者の興味を引き、売場に立ち止まらせる効果をもたらします。某SMチェーンにおける弊社の検証実験においても、通常の売場と比較し食品サンプルを設置した場合、『売場立寄り率』『売場滞在時間』共に増加する結果がみられました。

食材の使い方を分かりやすく訴求

普段あまり使わない季節の野菜や魚などの食材、また、類似商品の多い調味料・加工食品の訴求として、具体的にどんな料理に使えるのかを、食品サンプルにより分かりやすく訴求できます。

 

 

ボリューム感の訴求/ 内容が分かりづらい商材の見える化

ボリューム感や内容の分かりにくい冷凍食品や加工食品などの商材を、食品サンプルで「見える化」してあげることで、パッと見で伝わる売場づくりが可能です。

 

 

調理の手間、食品ロス問題を改善

売場づくりの一環として一部小売店では、実際に調理した料理の売場展示を実施されていますが、「調理の手間」「鮮度の問題(時間経過で劣化)」「食品ロス」などの課題を抱えています。食品サンプルであれば、調理の手間はもちろん、「鮮度」「食品ロス」の問題も解決できます。

おすすめの活用方法

ここでは売場における具体的な食品サンプルの活用方法を紹介します。

生鮮3品(青果・精肉・鮮魚売り場)での活用

前述したように、食品サンプルは食材の具体的な使い方を分かりやすく伝えるのに適したツールです。その為、野菜・精肉・鮮魚売場での展開はとても効果的と言えます。旬の食材や強化販売の食材で作った料理を食品サンプルで表現してあげることで、視認性もUPし、その食材への興味度も高めることが可能です。また、生鮮売場で多用される調味料などとのクロス販売時のアイキャッチとしてもおすすめです。

 

冷凍食品・加工食品や調味商材など、PB商品・強化販売商品の訴求

非接触の概念から、売場で商品を手に取ってもらいにくい状況では、内容量や使い方が分かりにくい商材は、その商品の良さを理解してもらい、検討、購入までのハードルが高くなってしまいます。食品サンプルを活用すれば、パッと見では分からないボリューム感や料理見本を表現することで、情報を簡潔に伝え、商品の良さを理解してもらうことも可能です。

 

 

 

食品サンプルの導入・活用事例のご紹介

ここでは食品売場の販促ツールとして、実際に「食品サンプル」を導入・活用している企業様の事例を紹介します。

「冷凍ミールキット」の商品訴求に活用 視認性UP・伝わる売場に!

■株式会社ライフコーポレーション 様

今回ご紹介するのは、近畿圏・首都圏に約280店舗のスーパーマーケットチェーン「ライフ」を運営する株式会社ライフコーポレーション様の活用事例です(導入は一部店舗)。

商品パッケージだけでは利便性・ボリューム感など、商品の良さを伝えづらい「冷凍ミールキット」の訴求ツールとして導入。商品で作れる料理を食品サンプルで再現。その際、スペースに限りのあるリーチイン型の冷ケースで展開することを踏まえ、実際の容量の2分の1のボリューム感で制作。ボリューム感を分かりやすく説明するためのPOPも合わせて制作しました。

 

【 売場導入後の担当者様からのコメント 】

  • 商品パッケージにも写真は掲載しているがパッと見では伝わりづらい。食品サンプルによって立体的に再現することで、ボリューム感も伝わりやすく、写真では伝わらない商品の良さを伝えられる
  • 売場に変化を持たせることができ、視認性を高められる(アイキャッチ効果)

「ミールキット」に対する世間の認知度は高まっているものの、そのイメージは「調理が簡単」が大半であり、その他のメリットは興味の無い消費者にとって、売場でもなかなか伝わりづらいのが現実です。その中で食品サンプルを活用することで、視認性を高めると共に、前述した「ボリューム感」に加え、「メニューの豊富さ」「栄養バランス」などのメリットもより伝わりやすい売場づくりができています。

また、リーチイン型の冷ケースでの商品展開は、冷気を逃さないことによる省エネのメリットがある反面、「直に商品露出していない」「開閉の手間」「平面陳列になりがち」であることから、商品への興味喚起・視線誘導が難しいというデメリットがあります。そういった観点からも、今回の事例は効果的な活用方法と言えるでしょう。

 

まとめ

ここまで、「食品サンプル」の特徴やメリットと共に活用方法について述べてきましたが、本記事で掲載している内容はあくまで一例であり、実際に導入されているお店では、さらに幅広い用途で活用されています。また、実際に「食品サンプル」を制作する場合は、1個からオリジナル制作可能ですので、ご興味ある場合はぜひ弊社にお問い合わせください。

 

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