「4月末からすでに夏?」熱中症対策の売り場2025

4月末からすでに夏?

昨年2024年の月平均気温は全国的にかなり高く、月平均気温平年差は北日本で+3.2℃、東日本で+2.7℃、沖縄・奄美で+2.6℃と、各地域で1946年の統計開始以降、4月として過去最高の気温となりました。

2024年4月地域別の平均気温上昇(平年比)
北日本:+3.2度
東日本:+2.7度
西日本:+2.4度
沖縄・奄美:+2.6度

出典:気象庁

このように、4月末から熱中症リスクは急増しています。
4月中旬から熱中症対策コーナーが組まれている店舗も多く、早めの予防・対策訴求が重要です。

お客様を迷わせない!熱中症対策売り場づくり

熱中症対策商品は、水分・塩分補給アイテムから冷却グッズまで、非常に幅広く展開されています。
近年では、持ち運びやすさに優れたアイテムが増え、さまざまなシーンで活用されています。

これらの商品を効果的に訴求するためには、ひと目でわかる売り場作りが重要です。
来店者が直感的に必要な商品を選びやすくするために
「熱中症対策」「水分補給」などのPOPやポスターを活用し、視覚的に訴求しましょう。

【コーナー作りのためのテーマポスター】

POPやポスターを掲示してコーナー化することで熱中症対策の必要性も店内で呼びかけることができます。

お悩み別の商品提案POPで売り場をもっと親切に!

熱中症対策商品として「ネックファン」や
「塩分タブレット」などの便利な商品が続々と登場し
トレンド化していますが、これらの商品は実は
ここ数年で一気に一般化したもの。

年齢層によってはまだまだなじみが薄く、
我が家にも高齢者がいるのですが「塩分タブレット」
と商品名だけ書かれたポスターを見かけても、
自分や家族の健康課題と結びつかず
買い忘れることも。
夏場だけ購入するものやその時期にしか必要にならない
商品は、「どんな状況で必要になる可能性があるのか」を
明示することが大切です。

悩み❶ 高齢の家族の脱水が心配 …→ 「そんな時は経口補水液」POP

悩み❷ 暑い中でのスポーツ、外遊びが心配 …→ 「そんな時は塩分タブレット」POP

おでかけシーン訴求 + 熱中症対策

熱中症が増え始める4月後半はGWのおでかけシーンの訴求と熱中症アイテムを組み合わせて
ついで買いを促しましょう。

シーン別の熱中症対策アイテム
ドライブ向け → 冷感マット、飲料、サンシェード
レジャー向け → 塩分タブレット、冷感スプレー、パーソナル扇風機、日傘
アウトドア向け → 帽子、ネッククーラー、ひょうのう
下の展開例では、バーベキュー関連商品の売り場に熱中症対策の訴求をするため、木目調の紙製の投げ込み什器を設置しています。
木目調だとアウトドア系の売り場にもなじみやすく、さらに若葉を沿わせたりPOPを取り付けることで
GW×熱中症の親和性も高くなり、よりイメージがついて必要性を認識しやすくなります。

視覚で涼しさを提供する売り場演出について

夏場のコンビニ、スーパー、ホームセンターは、お客様が涼しさを求めて入店することも多い場所です。
特に暑い日には、入店するだけで涼しさにほっとしますし、冷たい飲み物やアイスを求めて立ち寄る方も多くいらっしゃいます。
そんなお客様にとっては売り場で涼しげな雰囲気を感じることが購買につながる大きなポイントになります。

青や白を基調とした装飾

波紋や水を感じさせる演出は、遠くからでも涼しさを感じる商品が並んでいると分かり、
売り場全体が爽やかな印象になります。また、楓の柔らかな枝の枝垂れが繊細さを感じさせます。

透明感のある素材装飾

ガラスなどの透明感のある素材や、輝きを感じる素材は、光を反射して煌めき、
涼しげな印象を演出できます。

氷や水をイメージさせる演出と飲料、涼メニューなどを組み合わせてひんやりとした雰囲気を作ってみてくださいね。

「熱中症予防」の啓発を目的とした売り場づくりは、お客様の健康を守るための第一歩です。
効果的な売り場展開を通じて、お客様の安心と健康を支えるサポートを積極的に行いましょう。

トップへ戻る