7月と8月の行事 – パリ祭|二十六夜待|八朔|トマティーナ(トマト祭り)

現在はほとんど行われていない、あるいは一部の地域にだけ残るような、忘れ去られつつある古き良き日本の伝統行事や、まだ日本では一般的ではないが世界的には有名な行事・記念日をシリーズでご紹介します。今回は7月と8月の行事です。

7月14日 パリ祭(ぱりさい)

フランスの建国記念日。現在ではフランス各地で花火が打ちあげられ、シャンゼリゼ通りでの軍事パレード、エッフェル塔前でのコンサートなどの催しが行われる。なお、フランスでは単に「Quatorze Juillet(7月14日)」と呼ばれ、「パリ祭」は日本だけの呼び名である。これは、映画「QUATORZE JUILLET」が邦題『巴里祭』として公開されヒットしたためである。
関連商材/フランス料理・ワイン・チーズ

7月26日(旧暦)・8月26日(新暦) 二十六夜待(にじゅうろくやまち)

江戸時代、旧暦の7月26日に行われていた月見。夜半すぎに昇ってくる細い逆三日月を拝する。夜遅い月の出を待つことから、お江戸での「二十六夜待」は飲めや歌えやの騒ぎだったらしい。この日の夜半すぎに出る月は、出る間際の光が三つに分かれ、瞬時にまた一つになるように見え、その光の中に阿弥陀・観音・勢至(せいし)の三尊の姿が見えるといわれ、これを拝むと幸運が得られるという信仰が古くからある。この他地域性があるが十七夜待、十九夜待、二十二夜待、二十三夜待などもある。
関連商材/酒・だんご

8月1日 八朔(はっさく)

八月朔日の略で、「たのみ」の節句ともいう。「たのみ」には秋の豊作を祈願する「田の実」と、よく「頼み」ごとをする相手に贈り物をして、人との繋がりを強めておくという二つの意味がある。鎌倉時代からは主従関係を強めるための「八朔の祝い」と称する贈答が盛んに行われるようになった。江戸時代に入ると徳川家康の入城がこの日だった事から、幕府の重要な式日となり、農家でも「八朔の苦餅(八朔の泣きまんじゅう)」といってぼたもちを食して祝った。またススキの穂を黒焼きにして粥に混ぜた「尾花粥」や、早稲の穂を黒焼きにして黒胡麻を混ぜた「黒胡麻粥」なども食べる。
関連商材/ぼた餅・黒胡麻粥

8月28日(8月最終水曜日) トマティーナ(トマト祭り)

スペインの祭り。スペインバレンシア州の街、ブニョールで8月の最終水曜日に行われる収穫祭。祭りの間だけは、世界中から街の人口の倍以上の人が集まり、互いに熟したトマトを投げ合う。街はあっという間に120トンものトマトで満たされ、群集はトマトまみれになり、街中には潰されたトマトの湖さえでき上がる。この祭の主役トマトはスペイン料理に欠かせない野菜で、スペイン料理の約90%に使用されているという。
関連商材/トマト・スペイン料理

トマト祭り

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※いわれには異説・地域差があります。
※海外行事の開催日等は予定です。詳細は各観光庁等でご確認ください。
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