11月と12月の行事 – 油祝い|かきまつり|聖ニコラスの日|大根焚き|霜月粥|おん祭

現在はほとんど行われていない、あるいは一部の地域にだけ残るような、忘れ去られつつある古き良き日本の伝統行事や、まだ日本では一般的ではないが世界的には有名な行事・記念日をシリーズでご紹介します。今回は11月と12月の行事


牡蠣、大根と油揚げの煮物

11月15日など 油祝い(あぶらいわい)

秋の収穫などで重労働が続き、弱った肉体に栄養補給をすると同時に、冬に備えて滋養をつけておくために油分のあるものを食べる風習。また寒くなると、油を灯火として使用するようになるため、この日を油の使い始めの日として祝う意味合いもある。油祝いの代表的な料理はけんちん汁で、たくさんの野菜や豆腐をたっぷりの油で炒めることでビタミン・ミネラル・脂質・食物繊維等をしっかりとることができる。
関連商材/けんちん汁・天ぷら・きんぴらごぼう等

11月23日など かきまつり

11月23日は「牡蠣の日」。「勤労感謝の日」でもあるこの日に合わせ、「旬真っ盛りで栄養分豊富な牡蠣を食べて日頃の勤労の疲れを癒してもらおう」という趣旨から制定された。この時期は、宮城県の磯島や兵庫県相生市などをはじめ、全国でかきまつりが行われる。牡蠣はグリコーゲンの他、必須アミノ酸をすべて含むタンパク質やカルシウム、亜鉛などのミネラル類をはじめ、様々な栄養素を多く含んでおり、「海のミルク」と呼ばれている。
関連商材/牡蠣

12月6日 聖ニコラスの日

ヨーロッパ諸国では12月25日のクリスマスとは別に、後のサンタクロースのモデルとなった聖ニコラス司教の誕生日12月6日にも、1年間良い子にしていた子ども達がブーツにチョコレートやミカン、ナッツなどのお菓子をもらえたり、家族でプレゼント交換をする。オランダでは毎年船に乗って、スペインからお供を連れた聖ニコラスが上陸、パレードをしながらお菓子や人型のジンジャーブレッドを配る、賑やかな行事となっている。
関連商材/チョコレート・ジンジャーブレッド・ミカン・ナッツ

11月〜12月・2月(各社寺による)大根焚き(だいこだき)

京都で、寒い冬を迎えるときに煮た大根を振るまう行事。油揚げと一緒に煮ることもある。
京都では大根を「だいこ」と発音していることから、「だいこだき」と呼ばれ“京の冬”を告げる行事として知られている。
この時に炊かれる大根を食べることで、諸病封じや中風封じ、幸せをよぶ等、各社寺様々なご利益があると言われている。
関連商材/大根

(旧暦)11月23〜24日・(新暦)2019年12月19〜20日 霜月粥(しもつきがゆ)

旧暦11月23〜24日の大師講(太子講)に炊く粥。この日は弘法大師、元三大師、智者大師、聖徳太子といった偉大な人物が村から村へと巡り歩いて、人々の暮らしを見守る日とされている。この日に訪れてくるお大師様に「霜月粥」といって、小豆や団子などを入れて炊く小豆粥を作る。また、箸に団子を刺して供える風習が、東日本だけでなく広島県や島根県にも広がっている。
関連商材/小豆粥・団子

12月15〜18日(日付は中心神事の期間)おん祭

春日大社摂社若宮神社の例祭で、奈良の冬はこの祭りから始まると言われる。その中心神事の準備として、祭を進行する大和士たちの身を清める大宿所祭が15日に行われる。その昔国内から集った彼らにのっぺ汁を振る舞ったことから、おん祭ではのっぺ汁を頂くようになった。野菜や鶏肉の煮汁に片栗粉でとろみをつけるのっぺい汁と違い、奈良ののっぺ汁は里芋、大根、人参、厚揚げ、こんにゃく等を使用する精進料理。煮崩れた里芋で自然にとろみがつくことが特徴である。
関連商材/のっぺ汁

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※いわれには異説・地域差があります。
※海外行事の開催日等は予定です。詳細は各観光庁等でご確認ください。
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