【ハートマーク】ハート=愛? なぜあの形に? ハートマークの意味と由来について調べてみた!

バレンタインデーが近付くについて、街中でもハートマークの装飾や飾り、
バルーンを見かけるようになりました。
愛情を表現するハートマーク。
元々の意味は人間の心臓から来ているのは皆さん知っての通りだと思いますが、
こんな疑問がありませんか?

「なんで心臓を表現するハートマークが愛情表現の形になったの?」

好きな人の前だとドキドキするのは確かですが、
それが由来だとは思いません。

ということで、今回はハートマーク意味との由来について調べてみました。

1.ハートマークはいつから使われている?

少なくとも古代ローマ帝国(前27年 ~ 395年)の時代には、
ハートマーク = 愛情表現として使われていたようです。
世界遺産としても知られるトルコのエフェソス遺跡。
古代ローマ時代に栄えたこの遺跡には、「現存する世界最古の広告」としても知られる古代広告が刻まれた敷石があります。
敷石の左側から「ハートマーク」「成人の足(方向を表す記号)」「女性の顔」「お金」が刻まれております。
諸説はあるようなのですが、当時の売春宿の広告として残ったもの、と言われております。
つまり、古代ローマの時代から、ハートマーク=愛情表現のシンボルとして使われていたことが分かります。

なお、実際の画像はGoogle検索を行うと出てきますのでご確認下さい。
エフェソス 世界最古の広告

2.宗教学的に見るハートマーク

キリスト教、特にカトリック教会では、イエス・キリストの心臓を人類に対する愛の象徴として、
「聖心(みこころ)」として、崇敬されておりました。
この聖心崇敬は11世紀前後に始まったと見られており、13世紀~16世紀に信仰が普及していきます。
そして、17世紀に入ると、フランスの修道女マルグリット・マリーが「イエス・キリストが目の前に現れて、自らの心臓を見せた」という神秘体験をした、と言われています。
彼女の体験は、聖心の啓示として、フランス全土に広まり、心臓が愛と信仰を示すものとして幅広い認知を得たのです。

宗教画や教会のステンドグラスで、ハートマークが描かれたものが数多くありますが、
それらはイエス・キリストの聖心を表現したものだと思われます。
これらの経緯から、ハートが聖心のシンボルとなり、愛を伝える記号として広まっていきました。

なお、日本にハートマークが入ってきたのは16世紀頃のキリスト教の伝来によるものと言われおります。
有名なフランシスコ・ザビエルの肖像画は江戸時代初期、17世紀前半に作成されたと言われおりますが、
彼の左腕にもハートマークの絵が刻まれており、この時点でハートマークが日本に伝わっていることが分かります。

3.トランプのハートマーク

身近なハートマークと言えば、トランプのハートマークではないでしょうか。
トランプのマークは『スート』と呼ばれています。
元々このマークは欧州で生まれたもので、元々のマーク(ラテン式スート)は下記の4つと言われています。

ラテン式スート

スペード
クラブ こん棒
ダイヤ 貨幣
ハート カップ

このスートは当時の騎士たちの封建制身分を表しており、
剣は『騎士』、こん棒は『農民』、貨幣は『商人』、カップは『僧侶』を元にしたものだそうです。
ハートにあたるカップが何故僧侶なのか?というと、
カップがキリストの最後の晩餐で使われたとされる聖杯を表しており、
そこから僧侶を意味するものになったようです。

そしてこれらのスートを元に現在使われているスペード、クローバー、ハート、ダイヤのスートが
フランスで生まれ、世界中に伝播していったとされています。

4.現代のハートマーク

最後に、現代でのハートマークがどのように認識され、使われているのか
Google検索での『サジェスト(関連キーワード)』を調べてみました。


時期:2020/1/29 Google検索調査

関連キーワードの3/10がLINE関係のものなんですね。
スタンプや絵文字でのハートマークを「どういったタイミング」で使うのか、その心理を調べたページがヒットしていました。

古代ローマの時代から現代まで使われ続けているハートマーク。
ちょうどバレンタインデーが近付いていますので、
パートナーや好きな人にハートマークのスタンプとメッセージ、チョコレートを送るのはいかがでしょうか?

トップへ戻る