「二十四節気」は、太陽の位置によって1年を24に分け、それぞれの季節に名前をつけたものです。
「春分や秋分」「夏至や冬至」は、日常でもよく使われていると思いますが、普段あまり使われていない二十四節気の「雨水（2月）」「小暑（6月末）」などを使って、季節を先取りした「二十四節気」をテーマにしたイベントを企画してみてはいかがでしょうか？
今回は「二十四節気（にじゅうしせっき）」をご紹介します。
この記事の目次
1年を24に分けた「二十四節気」
小寒（1/6）
寒風と降雪の時節。この日は寒の入り、これから節分までの期間が「寒」である。寒さはこれからが本番。池や川の氷も厚みをます頃である。この日から、寒中見舞いを出し始める。
大寒（1/20）
一年で一番寒さの厳しい頃。逆の見方をすれば、これからは暖かくなるということである。春はもう目前である。耐寒のためのいろいろな行事が行われ、寒気を利用した食べ物（凍り豆腐、寒天、酒など）を仕込む時期。
立春（2/4）
旧暦の正月の節で、この日が1年の始めとされていた。この日から立夏の前日までが春。まだ寒さの厳しい時期ではあるが日脚は徐々に延び、九州や太平洋側の暖かい地方では梅が咲き始める頃である。
雨水（2/19）
空から降るものが雪から雨に替わる頃、深く積もった雪も融け始める。春一番が吹き、九州南部ではうぐいすの鳴き声が聞こえ始める。昔から、農耕の準備を始める目安とされてきた。
啓蟄（3/6）
啓蟄は冬眠をしていた虫（蟄）が穴から出てくる頃という意味。実際に虫が活動を始めるのはもう少し先。ふきのとうの花が咲く頃で、一雨降るごとに気温があがっていき、春に近づいていく。
春分（3/21）
この日をはさんで前後7日間が彼岸。「暑さ寒さも彼岸まで」「三寒四温」という言葉もある通り、毎日変化する気候もこの頃を境に落ち着きをみせる。また昼夜の長さがほぼ同じ頃である。
清明（4/5）
清浄明潔の略。晴れ渡る空の下、万物がすがすがしく明るく美しい頃。さまざまな花が咲き乱れ、お花見シーズンになる。この頃南の地方には、越冬のためツバメが渡ってくる。
穀雨（4/20）
穀雨とは穀物の成長を助ける雨のことで、田んぼや畑の準備が整い、それに合わせるように、柔らかな春の雨が降る頃。この頃より変りやすい春の天気も安定し日差しも強まる。
立夏（5/6）
この日から立秋の前日までが夏。野山は新緑に彩られ、爽快な初夏の気が立ち始める頃。かえるが鳴き始め、筍が生えてくる。
小満（5/21）
小満とは秋に蒔いた麦などの穂がつく頃で、ほっと一安心（少し満足）するという意味。万物が次第に成長して、一定の大きさに達して来る頃。西日本でははしり梅雨が現れる頃。
芒種（6/6頃）
芒種とは稲や麦など穂が出る穀物の種を蒔くという意味。西日本では梅雨に入る頃で、少し蒸し暑くじめじめする時期。
夏至（6/22頃）
一年で一番昼が長い日。但しこの時期は梅雨の真っ只中なので、あまり実感できない。花しょうぶや紫陽花などの雨の似合う花が咲く季節。
小暑（7/7頃）
小暑とは、暑さがだんだんと強くなっていくという意味。梅雨明けが近く、本格的な暑さが始まる頃。また小暑は梅雨明けの時期で、この頃から暑中見舞いを出し始める。
大暑（7/23頃）
大暑とは、暑さが最も厳しくなるという意味で、厳しい暑さにより、夏の到来を強く感じる。学校は夏休みに入り、空には雲の峰が高々とそびえるようになる。
立秋（8/8頃）
立秋とは、秋に入る日の事で、この日から立冬の前日までが秋。一年で一番暑い頃であるが、一番暑いと言うことはあとは涼しくなるばかり。この日から「暑中見舞い」は「残暑見舞い」に変わる。
処暑（8/23頃）
処暑とは、暑さが終わるという意味。まだ昼間は暑い日が続くが、朝夕は心地良い涼しい風が吹き渡る頃。また、この頃には秋の台風が訪れる。
白露（9/8）
野にはススキの穂が顔を出し、秋の趣がひとしお感じられる頃。朝夕の心地よい涼風に、幾分の肌寒さを感じさせる冷風が混じり始める。
秋分（9/23）
暑い日は減り代わりに冷気を感じる日が増える。昼と夜の長さがほぼ同じになることで、この日は秋彼岸の中日でもある。秋の七草が咲き揃う頃である。
寒露（10/8）
冷たい露の結ぶ頃。秋もいよいよ本番。菊の花が咲き始め、山の木々の葉は紅葉の準備に入る。稲刈りもそろそろ終わる時期である。
霜降（10/24）
北国や山間部では、霜が降りて朝には草木が白く化粧をする頃。野の花の数は減り始め、代わって山を紅葉が飾る頃である。
立冬（11/8）
この日から立春の前日までが冬。日は短くなり時雨が降る季節。北国や高山からは初雪の知らせも届き、関東では空っ風が吹く頃。
小雪（11/22）
小雪とは、冬とは言えまだ雪はさほど多くないという意味。陽射しは弱まり、冷え込みが厳しくなる季節。木々の葉は落ち、平地にも初雪が舞い始める頃。
大雪（12/7）
雪が激しく降り始める時期。朝夕には池や川に氷が張るようになり、大地の霜柱を踏むのもこの頃。鰤などの冬の魚の漁が盛んになり、熊などが冬眠に入り、南天の実が赤く色付く。
冬至（12/22）
一年で一番夜が長い日。この日より日が延び始めることから、古くはこの日を年の始点と考えられた。かぼちゃやお汁粉を食べ、柚湯で体を温めることで、栄養をとり無病息災を願う風習が続いている。
